建築豆知識

地鎮祭(起工式)

地鎮祭(じちんさい)とは

地鎮祭(じちんさい)とは、起工式ともよばれ、建物の工事を始める前に、その土地(敷地)を清め、神の加護と工事の安全を祈願するために行う儀式のことをいいます。神式で神主さんが行うのが一般的ですが、仏式やキリスト教式で行う場合もあります。

地鎮祭で用意するもの

施主は以下のようなお供えものを用意します。

以下は施工者(建設会社)が用意します。

地鎮祭の様子

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上棟式(建前 / 棟上)

上棟式(じょうとうしき)とは

上棟式とは、俗に建前(たてまえ)や棟上(むねあげ)とも呼ばれ、建物の守護神と匠の神を祀って、棟上げまで工事が終了したことに感謝し、無事、建物が完成することを祈願する儀式のことをいいます。

上棟式は、建築工事の途中で行う儀式で、工法にもよるが、木造軸組では棟木を棟に上げる時に、鉄骨造では鉄骨工事が完了したとき、鉄筋コンクリート造では躯体コンクリートの打ち込みが終了したころに行う。魔よけのための幣束(へいそく)を鬼門に向けて立て、四隅の柱に酒や塩、米などをまき、天地四方の神を拝む。地域によっては、餅やお金(硬貨)をまくところもある。同時に棟札に上棟年月日、建築主などを書き、棟梁が一番高い棟木に取り付ける。本来は、棟梁自身が建物が完成するまで、災いが起こらないように祈願するものだったが、現在では建主が工事関係者に気持ちよく仕事を進めてもらうためのもてなしの意味が強くなっているともいわれています。

地鎮祭の様子

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竣工式(しゅんこうしき)

竣工式(しゅんこうしき)とは

地鎮祭、上棟祭と並ぶ建築三大行事の一つで、建て物の完成時に、建築工事が無事に終わったことを神様に感謝すると共に、今後の安全と繁栄を祈願する神事のことをいいます。